~新規就農から1週間~
昨年の3月まで、東京で革靴とスーツを着て赤坂駅前のオフィスで商談をしたり、飛行機や新幹線で各地を飛び回っていたのが懐かしい。
今は長靴とオレンジ色のツナギを着こなし、軽トラで8つの農場を駆け回る生活。
4月から経営者なった実感もなく、とにかく今の自分にできることを日々全力でこなしている状態。ある程度の行動計画を立て、その計画をもとに実践をしてみるものの、予想通り計画通りには事が進まない。
1日でできる作業量も想定よりもかなり少なく、天候の影響なども受け、常に計画の修正を余儀なくされる。体力と根性だけは人並み以上に自信があるが、その自信も打ちのめされるほどきつい。毎日しびれて動かない体を起き上がらせるのに根性がいる。
夜、事務作業や勉強をしようと机に向かうとすぐに落ちて眠りについてしまう。
夜のバイトも4月から週3回程度に調整してもらったが、終了後の疲労感が半端ない。
それでも毎日畑にでて、成長中の苗を眺めたり、土づくりをしながら野菜たちが元気に成長していく姿を想像していると楽しくて仕方がない。
「当たり前の人間が、当たり前の努力しかしなければ、当たり前の結果しか出ない」
「失敗というのは、途中であきらめるから失敗であって、あきらめなければ失敗はない」
こんな言葉がいつも頭の中から離れない。
自分は本当に要領が悪く、仕事の覚えも遅い。だからそれを補うために、何をやるにも確実に人並み以上に努力したと自分に言い聞かせられるように行動してきた。10回で出来なければ100回挑戦すればいい、そんなイメージ。結果として最近思うことは、努力し続けるという能力が自分の能力なのではないかと感じる。
新規就農1週間ですでにパンク寸前という事態だが、この苦しい状況すら自分を成長させてくれる最高の環境であると思い、「信州松代 みやざき農園」のミッションである、
~ 農と食を通じて笑顔あふれる社会の循環をつくる~
を実現したい。

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