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◆信州松代 みやざき農園◆ ~畑の日誌~

長野市で四季折々、年間100種類以上のオーガニックな野菜たちを、まごころ込めて育てます。
Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

【売り上げ目標について】

久しぶりに経営の話。

就農9年目。
毎年前年の自分を越えることを目標に日々PDCAをし続ける。
その結果は当然、数字となって現れる。
2022年7月現在、今月も月間売上高過去最高金額を達成できた。昨年超がんばってたたき出した売上を、今年も超えることができた。前年比も100%超えている。中身はいろいろと反省点が多いが、結果は出せている。

農業経営の第一目的は「売上」ではなく、「お客様の笑顔」
私にとってこれは最初から変わらない前提である。
それでも「売上」はその思いを継続し続けるために必要なものでもある。

自分にとって「適正な売上」とはどの程度なのかを就農した頃から考え続け、今現在私に適正な「売上」は800万円前後かと考えている。

実際は「売上」よりも重要な数字は、「利益」である。
「利益」は自分生活に必要なお金を得ることと、事業を継続するために必要である。

800万円の「売上」でも、経費が700万円であれば「利益」は100万円。
500万円の「売上」でも。経費が100万円であれば「利益」は400万円。

つまり、いかに自分にとって必要な「利益」を確保するかが重要である。
1000万円を売上げる方法は知っているが、それを求めて農業をしているわけではない。

そんな前提の中で、私に必要な年間の生活費および、今後事業を継続し続けるために必要な費用を考えると、必要な「利益」を400万円と想定している。
大した物欲のない私には年収400万円あれば充分笑って暮らせるということ。
その400万円の「利益」を確保するために必要な「売上」が、今の私の実力の場合、800万円くらいなのかと考えている。

昨年就農8年目にしてようやく「売上」800万円を達成した。
しかしながら利益は400万円とはならなかった。
次のステップはいかに適正な経費管理ができるかだと思っている。
今後の売り上げ目標は800万円~900万円程度を上限として、いかに中身をブラッシュアップして、効率化を図り、利益率を上げるのか。それが私の課題である。
これは経費管理も重要であるが、適切な作業割当も重要である。
今は相変わらず無駄が多い。
リスクヘッジのために種まきを多めにする、野菜を想定よりも多く作付けする。
それは技術不足を補う手段である。
あるいは、野菜をたくさん作付けしてみたが、結果として想定よりも収穫量が多く、手が回らない状況となり、結局無駄な手間と経費を浪費していることになる。これは計画の精度が低いことが原因である。
来年以降に向けてもう少しそれぞれの適正値を意識しようと思う。

こうして日々、数字と行動を意識して振り返って、改善し続ければ、結果は良くなる。
そう信じて今後も自分らしい農業、自分にあった農業経営を追求していこうと思う。

今年の「売上計画」も830万円。
現在計画比108%。
毎年予期できない様々なイレギュラーなどはあるが、それでも日々細かい反省と修正をし続けて、結果が出せていることは自分の実力だと思っても良いだろう(大した目標ではないが)。

自分には大した能力がない。だからこそ日々のコツこととした努力を積み重ねるしかない。
若かりし頃からそう思いながら、積み重ねた結果が今の結果につながっている。

「努力は人を裏切らない」
好きな言葉の一つである。
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