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◆信州松代 みやざき農園◆ ~畑の日誌~

長野市で四季折々、年間100種類以上のオーガニックな野菜たちを、まごころ込めて育てます。
Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

【畑は1日にして成らず】

 2014年4月に開業しました「信州松代 みやざき農園」は、長野市松代町に現在8か所の圃場で野菜を栽培予定です。昨年4月から就農準備として、農業研修の傍ら野菜を育てる畑を探し、約80aの土地を契約させていただきましたが、その8か所の畑も様々な状態です。特に第3農場と第7農場は長年不使用の土地、いわゆる耕作放棄地をお借りしました。したがって借りたままの土地はとても野菜を育てられる状態ではなく、整備にかなりの労力を要します。 
 第7農場はもともと桑とブドウ栽培をしていた畑で、ブドウ栽培用の棚と桑の根っこ、ブドウの株が残っている状態でした。第3農場も荒れ地で、木の株もあり、土も非常に硬い状態でした。それぞれ重機を使用して余計な根や株を掘り起し、堆肥を撒き、天地返しを行い、第4農場に関してはブドウ棚の支柱とワイヤ-の撤去も行い、トラクターで耕運を繰り返す作業をした結果、何とか畑っぽくなってきました。 
 初めは農地を確保したものの、新規就農する4月までに使える状態にできるのか途方に暮れていましたが、様々な方のご協力によって、ようやくスタートラインに立てた気分です。

 このビフォア―アフターは結構感動ものです。


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◆第3農場の変化



 実際にはまだ土壌改良が必要ではありますが、「4月までに畑を使える状態にするんだ」という思いを実現するためにコツコツと行動したことで、イメージ通り何とかなる状態にすることができました。

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◆第7農場の変化


 農業に限らず、物事には裏技などなく、汗水たらしてコツコツとできることを積み重ねていくことが結果につながるということを改めて実感。ぞしてそのようなプロセスがあるからこそ、自分の置かれている環境や周囲の人に対して感謝の気持ちが生れ、自分の仕事が、自分のためだけではない活動となるのだと思います。
  そうはいってもまだまだ課題は山積で決して順風満帆ではありません。特に貯金残高をみると毎日が不安でいっぱいですが、今の自分にできるあらゆる行動を駆使してこの高い壁を乗り越えようと思います。
 そして自分の仕事が一人でも多くの人が幸せに繋がることを願って明日もバリバリ働きます。
 
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Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

~新規就農から1週間~

約1年間の研修・準備期間を終え、4月1日より「信州松代 みやざき農園」を開園しました。
 昨年の3月まで、東京で革靴とスーツを着て赤坂駅前のオフィスで商談をしたり、飛行機や新幹線で各地を飛び回っていたのが懐かしい。
今は長靴とオレンジ色のツナギを着こなし、軽トラで8つの農場を駆け回る生活。

4月から経営者なった実感もなく、とにかく今の自分にできることを日々全力でこなしている状態。ある程度の行動計画を立て、その計画をもとに実践をしてみるものの、予想通り計画通りには事が進まない。
 1日でできる作業量も想定よりもかなり少なく、天候の影響なども受け、常に計画の修正を余儀なくされる。体力と根性だけは人並み以上に自信があるが、その自信も打ちのめされるほどきつい。毎日しびれて動かない体を起き上がらせるのに根性がいる。
 夜、事務作業や勉強をしようと机に向かうとすぐに落ちて眠りについてしまう。
 夜のバイトも4月から週3回程度に調整してもらったが、終了後の疲労感が半端ない。
 それでも毎日畑にでて、成長中の苗を眺めたり、土づくりをしながら野菜たちが元気に成長していく姿を想像していると楽しくて仕方がない。

 「当たり前の人間が、当たり前の努力しかしなければ、当たり前の結果しか出ない」
 「失敗というのは、途中であきらめるから失敗であって、あきらめなければ失敗はない」
こんな言葉がいつも頭の中から離れない。
 
 自分は本当に要領が悪く、仕事の覚えも遅い。だからそれを補うために、何をやるにも確実に人並み以上に努力したと自分に言い聞かせられるように行動してきた。10回で出来なければ100回挑戦すればいい、そんなイメージ。結果として最近思うことは、努力し続けるという能力が自分の能力なのではないかと感じる。
 
 新規就農1週間ですでにパンク寸前という事態だが、この苦しい状況すら自分を成長させてくれる最高の環境であると思い、「信州松代 みやざき農園」のミッションである、
     
     ~ 農と食を通じて笑顔あふれる社会の循環をつくる~
 
を実現したい。

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