リスク管理


strong>2014年2月14日(金)夜から16日(日)朝にかけての記録的な大雪で長野市松代町周辺も交通網のストップや積雪による事故など多くの混乱が生じました。
農家にとってはハウスが雪の重みで倒壊するという被害が発生。今回の大雪で長野県内では5000棟以上のハウスが倒壊したようです。おそらく実際の被害状況はさらに深刻だと思われます。
我が家でも昨年の年末に建てたばかりの、トラクターや資材を保管していたパイプ倉庫がつぶれました。雪の中、支柱などで曲がったパイプを補強・持ち上げ、何とか半壊状態で持ちこたえました。 1月に建てた野菜用のハウスと前日に完成した育苗ハウスは守りきることができ、一安心です。
今回県内で多くの被害が出ている中、我が家の被害が幸いにも軽度で済んだ要因は以下の通りです。
①ハウス資材の強度をある程度意識して建てていたこと。
②早い段階で危機感を感じ、2日間雪をかき続けたこと。
①について
ハウスを建てるにあたり、いろいろと選択肢がある中、最終的には場所が北信ということもあり、ある程度の雪を想定して、予算を若干オーバーしても頑丈さにこだわったことが良かったと思います。初めは投資を抑えるために、ホームセンターで安い資材を購入し自分で建てる予定でいましたが、10年間使用できるように建てる自信がまだなかったので、ある程度信頼性のある業者の資材を購入し、最初の1棟目は初心者の自分ではなく、プロの業者に建ててもらうという選択肢を選びました。結果として直径25㎜のやや太いパイプで、業者おすすめのタフパイプを使用し、内部もトマト栽培を想定して、追加の支柱で支え強度を高める構造になっていました。
②について
あまりに雪が降り続けていたため危機感を覚え、14日(金)午後の早い段階から、ハウス天井に雪が溜まらないように、15日(土)夕方まで雪かきをし続けました。ひたすらハウス天井部の雪をイボ竹で叩いて落とし、ハウス側面にたまった雪を除雪するという作業を続けました。
結果、ハウス天井に積る雪の量を最小限に抑え(それでもピーク時は10分であっという間に3㎝以上積ってしまう状況でしたが)歪みもなくきれいな状態を保つことができました。この作業による障害は自分自身の体力が持つかどうかということだけです。まだ、何も作っていないハウスを潰してなるかという本気さが体を凌駕しました(その後は全身筋肉痛です)。
おそらく面倒くさがって長時間の雪かきを怠っていたら、育苗ハウスは確実に倒壊していたと思います(自分で建てた段階で若干強度に不安がありました)。
大雪に限らず、自然災害による予期せぬ被害は今後も発生することでしょう。
今回の雪は記録的な雪だから仕方がない。本当にそうなのか(自問自答)。
想定できるあらゆるリスクに対して常に最悪の状況をイメージして対応している人は被害を最小限に抑えているはず。少なくとも私の周りの方はそうであった。
「仕方がない」、「まさかこれほどとは思わなかった」ではなく、何ができるのかを考えていち早く行動することが重要だと改めて学んだ今回の大雪でした。
次は体を張りすぎない対応方法を検討します。仕事はこれから長い年月続けるわけで、 身体を壊すリスクも想定せねばいかん。
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