先月の投稿に続きですが、商品価格について別視点で思うこと。 昨今の社会情勢を考えると経営管理はより一層厳しい。ほとんどの原材料費や燃料価格が高騰し続け、楽観的になれる材料は見当たらない。昨年も厳しいスタートであったが、今年もより厳しい状況である。 だから世の中の多くの商品も連動して値上がり続けているのも当然の結果である。 そんな中、昨年イタリアンレストランチェーンを展開する「サイゼリヤ」が「値上げしない宣言」を発表。先日かなり久しぶりに「サイゼリヤ」で食事してみたら改めていろいろなことが衝撃的であった。何に衝撃を受けたのかは割愛。 僭越ながら考え方に共感するところが多くあり、尊敬する経営者の一人である。 ここから下は私の考え方。 価値あるものにはそれに見合う価格で提供する。 これは当たり前である。 だから私は、価値あるものを出来るだけお手頃価格で提供する。 そのための努力と創意工夫を惜しまない。 自分が耐えられる最大限の負荷を負う覚悟が常にある。 そういう価値観を格好いいと思うし、世の中の多くの人が望んでいるが、実現させることが困難な問題を解決することが経営者としての社会貢献であると思っている。 昨年と同じやり方では廃業する。 日々葛藤中です、 廃業しない方法は 値上げをするかより一層努力するか。 値上げは最終手段。 まずは悪あがきから。 だから今年もより一層努力して値上げしないで頑張ろうと思います。 どうしたらもっと価格を下げられるのかを考えて行動します。 どうしても無理だったら値上げ考えます。 (今、一番の脅威は宅配料金が値上げする可能性があるということです) 「価値あるものをお手頃価格で」 少しでも格好いいと思ってもらえたら頑張れます(笑)
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みやざき農園の主力商品である「おまかせ野菜セット」はお手頃価格でご提供しています。 お手軽価格とは「品質とサービスと価格のバランスにおいて、品質とサービスが圧倒的に優れていること」です。 わかりやすく言うと、うちの野菜セットの総合的な品質とサービスであれば、2500円の野菜セットはその価格以上の価値を提供しているということです。 なぜお手頃価格でご提供しているかいうとそれには理由があって、一番は私の個人的な想いです。 「健康的で食卓が楽しくなる野菜を継続的に食べて健やかに生活してほしい」。 みやざき農園では創業時から、すべての野菜たちを農薬、化学肥料、除草剤、ホルモン剤を一切使わず、可能な限り地球環境にも配慮した栽培方法で育てています。 そういった栽培方法は管理に手間がかかり、収量も一般的な慣行栽培に比べて不安定で、秀品率も低い。下手すれば全滅なんてことも普通に起こります。したがって農業経営としてこれらの野菜を販売する場合、そういうリスクを覚悟して実践しているということです。 当然、そのリスクの分を価格に反映させなければ経営を安定させることが難しいため、結果としていわゆる「有機野菜、無農薬野菜」は通常の野菜に比べて高くなります。 しかしながら価格が高いことでそういった健康的な野菜を食べられる人が所得の高い人だけになってはならない。普通に生活している人が健康的な野菜を日常に継続的に取り入れるためにはお手頃価格でなければならない。 だからまず私は農業を始めるとき価格から考えました。 「1か月5000円で月二回、健康的な野菜を日常に取り入れられる環境を提供したい」 そしてどうしたらその価格で自分自身も継続してお客様にお届けできるのか。 自分たちにできる最大限の工夫と努力を重ね、品質やボリュームなど妥協することなく今に至ります。 一方で、この価格を実現するために「できること」と「できないこと」を明確にしています。 その中でいくつかご不便な点があります。 〇お客様が欲しい野菜を選んで購入することはできません。 〇定期便を前提としております。 〇基本的に農園での直接販売はしておりません。 ① に関しては、それぞれのお客様に対して完全なる個別対応をしていくと1日に発送できる野菜セットの数が極端に減ってしまうためです。もう一つ理由があって、バランスよくいろいろな野菜を召し上がっていただくことで偏った食生活にならないようにとの思いもあります。 ② に関しては、ご入会希望のお客様に対して、ミスマッチを防ぐため、初回からお客様とのやり取りに誠心誠意時間をかけて丁寧にさせていただいております。そのためできるだけ長くお付き合いしていただけるお客様へ野菜をお届けしたいと思っております。 ③ 農園まで直接引き取りに来ていただけることは大変ありがたいのですが、なんせ基本夫婦二人だけで27か所の畑の管理をしている状況であります。引き取りのために時間を決めて待ち合わせをすることは、そのためにやるべき仕事を中断しなければならず、集中力も途切れますし、お客様が思う以上にタイムロスが大きいためです。以前はそういった対応にお応えしておりましたが、約束の時間を守れないお客様が何人かいらっしゃったため、基本的にはお断りさせていただいております。繁忙期においては時給換算すると10000円です。1分遅刻が1000円の売り上げ損失だということをご理解いただけると幸いです。 ④ 夫婦二人だけの小さな農園のため、提供できる野菜の量に限りがあり、現在約100組様限定の会員制とさせていただいております。 新規ご入会に関しては退会のお客様がいた場合とさせていただいております。 野菜セットのお届けは毎年4月中旬から12月末までの期間で1~3月は長野の厳しい寒さで野菜が育たないため冬季準備中となります。 新規ご入会のタイミングは4月再開~5月の時期がおすすめです。 最後にみやざき農園の野菜セットがお手軽価格でご提供できる理由を記載しておきます。 ■スタッフが少数精鋭である 農場長は体育会系で作業スピードがとてつもなく早い。嫁は相当ストイックで根性あり手を止めないし妥協しない。つまり労働生産性が高い。作業中は全集中!全力疾走! ■365日努力を惜しまない 一部上場飲食企業で管理職をしていた経験値を最大限に活かし、どうしたら全体の経費を圧縮できるのかを日々分析し改善し続けている。 どうしたら作業が1分でも早くなるのかを日々分析して改善に努めている。 ■理念経営である 普通に頑張って生活する大多数の人が、健康的で安心できる野菜を選択することができ、かつ継続的に食するためには、お手頃価格でなければならないという思いで農園を創業。月5000円で2回野菜セットをお届という基準を意識している。 私の農園の野菜セットがお手軽価格であるのは、そのような曲げられない想いとそれを実現するために水面下で必死に努力工夫をしているという解釈をしていただければ幸いです。 したがって、その思いに共感していただける方とお付き合いをさせていただければと思います。
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基本的に私がお取引をするときに必ず大切にしていることがあります。 それは直接お会いするか電話にて直接会話をすること。 効率はあまりよくないです。 しかしメールのやり取りだけでの野菜の売買はしないし、ネットショッピングでショッピングカートに入れて購入することはできません。 ただし地元の直売所コーナーにおいては唯一例外です。これは私の野菜を購入したいとお問い合わせくださるお客様の存在があり、その方が自分の都合の良いときに選んで野菜を購入していただくために一部陳列させていただいています。(感謝) 何故、このような販売の仕方をするのか。 それは夫婦二人だけで丹精込めて育てた限りある野菜だから。 偉そうに聴こえたら恐縮ですが、お客様が自分たちの食べる野菜を選ぶように、我々も自分たちの野菜をご利用する方がどのような人なのか選びたいと思っているのです。 自分たちの限りある野菜を心から購入したいと思っていただける方にお渡ししたい。 お互い誠実に敬意をもって関係性を結べる方にお渡ししたいと思うわけです。 だから、いくらお金を積まれても、条件が良くても、どんなに偉い方・有名な方であったとしても、不誠実な方、敬意のない方には野菜はお譲りしません。 我々は単に野菜とお金を交換するために農業経営をしているのではなく、 野菜を通じて生産者と消費者がそれぞれの想いを実現することを大切にしています。 これが私の農園のスタンスです。 今までも、そしてこれからもこのスタンスは変わりません。 だから今お付き合いのあるお客様、お取引先様とは、そういう関係性の中でお付き合いができているということです。このことが本当にありがたく、仕事のモチベーションになっております。 しかしながら残念なことにその関係性が崩れる場合もあります。 それは何らかの原因で、どちらかが相手に対して「誠実さ」と「敬意」が薄れたと感じたときです。 私にとっての「誠実さ」「敬意」とは、「礼儀」と「尊敬」をもって関わることを意味します。 もう少し具体的に言うと礼儀とは約束を守ること(守れない約束はしないこと)だと思っています。 これはとても簡単なことであり、何の能力も必要ありません。だからわかりやすい基準なのです。 それでも状況によりそれができなくなることもあります。人間だから失敗することもあります。万が一約束を守れなかった、失敗したら素直に謝り、その後今まで以上に誠意をもって対応する姿勢があれば、「信頼残高」がマイナスになることはない。 しかしながら、その「誠実さ」や「敬意」がないことに後から気がついたり、もしくは考え方が変化して薄れていくことがある。 その時は残念ながらお取引を辞めさせていただく。 難しいことは一切求めていません。ただそれだけの事です。 例外はありません。 もし私が不誠実な対応をしたと感じたら遠慮なく叱ってください! (ただし相手が不誠実な人間だと判断したら、私も同様の態度で対抗することがあります(笑)) そんな頑固な農場主とお取引をする覚悟がある方大歓迎です。
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食品表示偽装に関するニュースを見て感じたこと。 「お客様に安心感を提供したい」 私には「成功して人に認められたい」という欲求があります。 では、「自分にとっての成功とは?」「どのように認められたいのか?」と考えてみると、 お金をたくさん持っていることや地位や名声ではないと断言できます。 これらの評価はその瞬間はもてはやされますが、それ自体には何の価値もないと思います。 そしてこれらの評価で得た評価は、比較的簡単に失われる気がします。 私にとっての良い評価とは、 「あなたの仕事(活動)があって良かった、元気をもらえる」 そう思ってもらえることなのだと思います。 決して目立ったことをしなくてよい。 コツコツと日々の努力と創意工夫の積み重ねによって得られた「小さな成果」を評価してもらえることがこの上ない幸せと達成感につながります。 私たちの価値観、 自分たちが楽をするためだけに利益を追求する働き方はしない。 自分たちにとっても関わるお客様にとっても等しく価値のある成果、意味のある結果を出したい。 利益は出すけど自分たちだけが得をして社会貢献を全くしない会社は嫌だ。 自分の仕事(活動)が誰かの幸せに関わっているかどうかが重要だ。 日々成長(昨日の自分を越える)を感じられる生き方をしたい。そのために全力で努力したい。 「どうやって利益を出すか」経営者の端くれとして常に考えてます。 では、 「何のために利益を出さなければならないのか。」 それは、 自分たちが最低限幸せを感じられる生活をするため 自分たちが正しいと思っていることを維持継続するため お客様によりワクワクしてもらうため。 そのためにいつも大事にしていること 「物事の判断基準」 それが道徳的に正しく、自分にとって後ろめたい思いがなく、多くのお客様から支持され、人の道に外れていないか。自分たちにとって都合がよいのかどうかではなく、「人間として何が正しいのか」ということを判断の基準にします。 「損得ではなく善悪で判断する」 好きな言葉の一つです。 我々は栽培に関して嘘はつきません! 開園以来、農薬、化学肥料、ホルモン剤、除草剤は一回も使用していません。 ただし、やむを得ず種子消毒された種子を使用することはあります。 風に乗ってほかの畑から農薬が飛んでくる可能性は否定できませんが、その影響を受けないよう努力と工夫をしております。できるだけゴミを出したくありませんが、プラスチック資材を使用しています。 ここに宣言しておきます。
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世の中には様々な問題があります。 それらは一見、自分には直接関係ないことが多いです。 しかし、自分が日々当たり前に笑って過ごせるのは自分以外の人の努力と行動の結果が大きいと思います。 だから自分自身も地球という場所で暮らす生き物の一人として、地球のために、同じ地球上に住む自分以外の生物のために何か行動する責任がある。たとえ微力であっても何もしないで見て見ぬふりはできない。 一人でも多くの人が笑顔で暮らせるために、そしてそのような社会が持続し続けられるために自分に何ができるのか。 自分一人の力はとても微力ですが、自分なりにコツコツと社会と向き合っています。 年々多くの社会問題が身近になりつつある中で、より社会的責任を果たすために、「環境宣言」を明文化してみました。(農園ホームページ にも掲載) 大したことではないですが、小さなことの積み重ねが遠い未来に大きな結果を生み出す。 そう信じて、より意識的に行動していこうと思います。
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