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◆信州松代 みやざき農園◆ ~畑の日誌~

長野市で四季折々、年間100種類以上のオーガニックな野菜たちを、まごころ込めて育てます。
Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

 【夫婦二人だけの小さな農業経営~新規就農からの中長期計画~】

誰も期待していないとは思いますが、自分への記録用に書いているブログ。
今年も毎月ブログを更新する目標を達成できず、結局3か月放置してしまいました。
そして今年もあっという間に最後の1か月となりました。
今年の総括は次回としますが、いろいろトラブルありながらも、結果的に今年も数字上は何とか当初の計画通りの着地ができる見込みです。
脱サラ後、新規就農して8年8か月が経ち、ギリギリですが何とか農業で生活をさせていただいている状況ですが、経営的にもようやく新たなステージに向かうことができるのではないかというところです。

私の農園経営の前提としては
●完全無農薬・無化学肥料で野菜を少量多品目栽培
●個人向け・飲食店向けを中心とした販路  
●専業農家の農場長1名と兼業農家の嫁の二人だけの人員
雇用もしなければ、年商1000万円以上も追求しないごく小規模な農業経営です。

自分の中で農業経営を開始する段階で、それを継続していくために創業当初から3年間隔で様々な計画とシミュレーションをしてきました。
その中で成長のステージを以下のように設定してきました。

■1年目~3年目
 農業経営の土台作りのステージ
 「出荷できる野菜を生産する」「作付け方法の確立」「必要資材への投資」「作業における仕組みづくり」
■4年目~6年目
経営維持に必要な母数(売り上げと顧客数)を増やすステージ。
 「売上の確保」「安定的な顧客確保」「作業の効率化」
■7年目~9年目
 農業経営をより安定させるための効率化・生産性向上のステージ
 「売り上げ確保」「作業の効率化」「顧客満足度の向上」「経費コントロール」

この9年間は自身の農業経営の骨格作りを重点に行動してきました。
ここまではおおむね想定通りの形にできたのではないかと思います。

それを踏まえて来年度以降の3年(10年目~12年目)は、
より経営の中身を分析・精査し、同じ経営規模を維持しながら今まで以上に「品質と生産性を向上」に重点を置き、世の中の情勢に影響されない安定的農業経営が継続できるための仕組みづくりのステージにしたいと思います。

具体的に述べると、売上は当初の計画であった800万円を達成できたので、売上に関してはこれ以上追求せず、この800万円という売り上げの中身の質を追求していこうと思います。より具体的な目標としては、
●売上800万円で利益400万円以上を目指す。
●完全週休1日、月間労働時間200時間以下。
●顧客満足度の向上。野菜セットの継続率90%以上

この目標を実現するために、もう一度自身の経営の中身を冷静に分析し、数字で明確にするのが今年の冬の大きな仕事になります。

農業に限らずどんな業種でも経営は決して簡単ではないと思います。
しかしながら我々を必要としてくださるお客様がいる限り、安定して継続することは一つの使命だと勝手に思っているので、しっかりと自分たちの農業経営を分析し来年以降も楽しくお客様と関わっていきたいと思っております。
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Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

【2021年の野菜セット再開】

あっという間に4月も終わりですが、今月より野菜セットの再開いたしました!
当初から野菜セットの個人宅配をメインに農園を運営していますがおかげさまで年々お付き合いいただくお客様が増え、昨年度は1日に発送する野菜セットのセット数が多くなりすぎて色々と苦労しました。
野菜セットの発送には前日準備から含めてかなりのパワーを費やします。
 
私の農園は現在、雇用は一切せずに夫婦2人だけで野菜づくりから販売管理まですべて行っています。そして何より「ワクワクする野菜」、「品質の高い野菜」をできる限り「お手頃価格」でお客様に提供したいという想いを創業時より変わらず持ち続け、野菜セットをお届けしています。
(以前のブログより「おまかせ野菜セットへの想い」)


限られた人員と時間の中でどのように行動するのかを日々試行錯誤。
特に出荷作業と畑での農作業のバランスが非常に難しい。
野菜を収穫して整えて出荷するまでの時間を増やせば発送数量を増やすことができます。一方で、その分畑での作業時間が減るため、結果として野菜の生産量は下がります。逆もまたしかり。

現状の我々のイメージとしては1日最大20セットまでが適正範囲内で、これにより、野菜づくりにかける時間を確保し、品質も損なわずにミスもほぼなくなると考えています。
それを前提として今年はお届け日を1日追加して「週3回」にすることにしました。
昨年度は多い日で35セットなんて日もあり、精神的にも肉体的にも消耗が激しかった。
これを解消するために、週に3回お届けにして、1日当たりの上限を20セット以下に(60セット/週)。発送日数が増えたことで結果的に野菜セットの全体の発送数をもう少しだけ増やすことができると思います。

今年で就農8年目に突入。
まだまだ満足する形には至っていないのが現状ですが、お客様のご意見も反映させながら年々改善を繰り返し、夫婦2人だけの小さな農園で実施する野菜セット宅配の仕組みもだいぶ出来てきたのではないかと思います。

そろそろ「夫婦2人だけの小さな農業経営」という本でも出版できるかなあ(笑)
Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

【新たなる挑戦】~農と食とつなげる農家へ~

就農6年目。今年はいろいろとイメージ通りにいかず、苦しい農業経営となりました。

前回書いた台風の被害によりとどめを刺された感じで、ついに副業(バイト)を決意。
畑仕事と両立できる(負担の少ない)条件の合う仕事探しを始めました。
当たり前ですが希望通りの条件の仕事など簡単に見つかることもなく難航しましたが、結果としてとても良いご縁をいただき11月より勤務することとなりました。

「夜の保育園の調理師」
夜専門の保育園というのがあったんですね。

この年で初めて調理師免許が活かされました(笑)
基本私一人でお子様と職員の方の夕食を調理します。
責任重大ですがやりがいがありそうです。

その他「ホテルの調理」「アジアン料理の調理」「居酒屋」などいろいろな候補がありましたが、上記のお仕事にビビットきて、決めさせていただきました。

「子供に食を通じて笑顔になってほしい」
「農と食を通じて健康的な生活環境を提供したい」

そんな思いを実現できる新たな挑戦です!

「農と食を通じて笑顔あふれる社会の循環をつくる」
農園の変わらぬ理念です。

全く期待していなかったことですが、この保育園で献立作成をしている栄養士さんは子供たちに有機野菜を食べさせたいという想いでこの保育園の立ち上げにかかわっていたそうで、私の野菜の採用も決定。

「農家が自分で育てた野菜を、自ら調理してお客様に提供する」という一つの夢が実現しそうです。

「子供は素直に反応する」

私の野菜や私の料理が子供たちにどのように評価されるのかドキドキです!
また新しい学びの機会をいただき、少し収入もあり、ありがたい。

今まで専業農家にこだわってきましたが、農家の副業もいろいろな可能性があるなあと思いました。

9月まで某料理教室にて講師経験もさせていただきましたが(別途参照)、この延長線上には来年以降開催予定の「料理教室」があります。もともとは料理初心者の男性向け料理教室をイメージしていましたが、それに加えて今回の「幼児食」という分野の経験を料理教室に組み込めるか?「親子で料理教室」も楽しそう。

「フリーランス農家」

これからはこういうタイプの農家でいこう(笑)

ほかにもできることがまだありそうです。
転んでもただでは起きないしぶとい人間でいようと思います!

とにかく子供はかわいい~。


幼児食

Posted by みやざき農園代表 宮崎康介   0 comments   0 trackback

【(続)今年の新事業~料理教室~】

1月から全24回の予定で「料理教室」に通い始めました。
何故、農家が料理教室に?は前回1月のブログをご覧くださいませ!

そもそも当たり前のように1日に1回以上食事ができる上に、自分が何を食べるのかを選択できる今の環境自体がもう幸せなんです。
そんな環境に感謝を忘れず、だからこそ食事という行為、時間をもっと大切にしたいとも思っています。

食事は生命維持活動の手段であるが、コミュニケーションの場としても重要。
子供や高齢者の個食問題。
一人で食べるよりも誰かと食べたほうが楽しいし、様々な効果があるらしい。
美味しい料理・彩り豊かでワクワクする料理があれば食事の時間が楽しくなる。
バランスよくちゃんと食べる、美味しいものを食べる、そうすると会話が弾む。楽しい時間になる。笑顔になる。健康になる。

 食事の時間を充実させることで世の中の多くの社会問題が解決できるのではないか?

1日3食を基本とするならば、人生において1日に3回楽しいひと時を過ごすチャンスがある。しかしながら現代社会において「食べる」ということが生活の中の優先順位の中で軽んじられているように感じる。
現実的には時間に追われる現代社会において、毎回の食事の時間を充実させることは難しいことであるが、せめて1日1回でも、いや、1週間に1回でも「食事の時間」を意識して楽しい時間にできればと思う。

その一つのきっかけとして、「料理」と「食空間」が重要であると思います。

プロの料理人の作る美味しい料理、おもてなしの空間は人々を楽しませ、癒しの時間となる。ただし頻繁に外食ばかりはできないから、家庭での食事が重要である。愛情込めて作った料理を囲んで家族や恋人や友人などで食事の時間を楽しむ。

そんな「時間」を提供したくて野菜を育てているのであり、楽しい料理にこだわるのである。

まあ、難しいことは抜きにして、一言でいえば「料理は愛情!」、「愛は地球を救う!」

美味しくて健康的な野菜を育ててお客様にお届けしたくて百姓始めた人間ですから、お客様に野菜たちを美味しく楽しく食べていただき笑顔になるまで関わりたい「信州松代みやざき農園」なのです。

そういうわけで、百姓6年目となる今年度。
引き続き「笑顔になる野菜をお届けする」ために努力を惜しみませんが、
加えて、「料理を楽しむ」を農場主自ら実践し、そこから感じ取った何かをお客様に還元していこうと考えているわけです。とても抽象的ですが。

この方法(料理教室へ通う)が正しいのかは正直全く未知数(笑)。
でも自分が楽しい(笑)!


            ローストビーフ パエリア
  [ローストビーフ、パエリア、生春巻き、オレンジゼリー]

無駄な時間になるかどうかは自分次第。
もうやると決めて動き出しましたので、この1年間は「料理教室」も頑張ってみます。
必ずや私の野菜を選んでくださる方のための付加価値になると信じて!

本日は東日本大震災から8年目の日。
当たり前のことが当たり前ではないと強く実感した日。
何か動き始めなければと決意した出来事。

当たり前にやってくる毎日と応援してくださる方々に日々感謝しながら、明日も全力で生きていきましょう!



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【本気モード】

3月に入り、一気に農作業全般が忙しくなってきました。

すでに仕事が遅れ気味となっています。

 

今年は、とにかくがむしゃらにしっかりと結果を出すことに集中する。

 

農業初めて間もなく4年目突入。

農業で生計を立てる道を選んだからには、そろそろ納得のいく結果を出さなければならない。

就農3年間経った結果は全く納得のいくものではない。

 

なんとなく生活ができているレベルではダメ。

関わるお取引様、お客様に迷惑をかけてはダメ。

中長期的な視点で考えたときに発展性のある活動にならなければダメ。

今の生き方が「楽しい」と感じているうちはダメ。

 

「楽しい」のは目標を達成した瞬間だけでよい。

 

もっと自分を高めるために、今年はインプット中心で行動する。

 

今年はただひたすら「農業」という仕事に没頭する。

しっかりと自信をもってプロ農家であると言える基盤をつくる。

 

そろそろ本気出しますね。