毎年年間の売り上げ計画を作成するとき、前年度を上回るように設定している。 したがって計画通り目標を達成できれば、常に右肩上がりの経営となる。 最初は1日に1万円の売り上げを超えるのが目標であった。 それを達成したとき嬉しかった。 次に1か月50万円を達成することを目標とした。 1か月50万円を売り上げるためには1日1万7千円の売り上げ達成が必要。 とても困難なミッションであったが何とかクリアした。 目標をクリアしていくたびに目標数値は上がり、数年後、絶対に無理だと思っていた1か月100万円に売り上げを達成した。 その翌年には絶対に無理だと思っていた1か月100万円の売り上げを4か月連続で達成することができた。 誰かに褒めてもらいたいわけではない。誰かに認めてもらいたいわけではない。 ただただ自分自身が成長し、その結果、無理なくお客様により良い品質とサービスを提供したいという思いである。 昨日の自分を超えるために何が必要なのかを分析し、行動し、振り返り、その繰り返しの中で、毎年前年の120%努力して出した結果をさらに超えるという行動を実践している。 そのようにして9年間農業経営を続けてきた。 当然のことながら毎年計画のハードルが高くなっていき、一層の努力と工夫を迫られる。 最初の3年は自分自身が未熟であったため、クリアしていくことは比較的難しくなかった。 年数を重ねていくと、やるべきこと、やれることの選択肢も少なくなってくるため毎年自分の限界を超えていくことは簡単ではなくなる。 気持ち的にももうこれが限界だという気持ちになる。 そんな中で必要なのは絶対に結果を出すという強い意志。 限界からあと一歩の気持ち。 毎日仕事のことしか考えていない。 頭の中がブラック企業だ。 だがそんな自分が嫌いではない。 それだけ仕事にやりがいがあるということだろう。 今日もここにその頭の中の思考を記録することで自分にプレッシャーをかけている。 そんな自分が嫌いではない
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先月の投稿に続きですが、商品価格について別視点で思うこと。 昨今の社会情勢を考えると経営管理はより一層厳しい。ほとんどの原材料費や燃料価格が高騰し続け、楽観的になれる材料は見当たらない。昨年も厳しいスタートであったが、今年もより厳しい状況である。 だから世の中の多くの商品も連動して値上がり続けているのも当然の結果である。 そんな中、昨年イタリアンレストランチェーンを展開する「サイゼリヤ」が「値上げしない宣言」を発表。先日かなり久しぶりに「サイゼリヤ」で食事してみたら改めていろいろなことが衝撃的であった。何に衝撃を受けたのかは割愛。 僭越ながら考え方に共感するところが多くあり、尊敬する経営者の一人である。 ここから下は私の考え方。 価値あるものにはそれに見合う価格で提供する。 これは当たり前である。 だから私は、価値あるものを出来るだけお手頃価格で提供する。 そのための努力と創意工夫を惜しまない。 自分が耐えられる最大限の負荷を負う覚悟が常にある。 そういう価値観を格好いいと思うし、世の中の多くの人が望んでいるが、実現させることが困難な問題を解決することが経営者としての社会貢献であると思っている。 昨年と同じやり方では廃業する。 日々葛藤中です、 廃業しない方法は 値上げをするかより一層努力するか。 値上げは最終手段。 まずは悪あがきから。 だから今年もより一層努力して値上げしないで頑張ろうと思います。 どうしたらもっと価格を下げられるのかを考えて行動します。 どうしても無理だったら値上げ考えます。 (今、一番の脅威は宅配料金が値上げする可能性があるということです) 「価値あるものをお手頃価格で」 少しでも格好いいと思ってもらえたら頑張れます(笑)
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みやざき農園の主力商品である「おまかせ野菜セット」はお手頃価格でご提供しています。 お手軽価格とは「品質とサービスと価格のバランスにおいて、品質とサービスが圧倒的に優れていること」です。 わかりやすく言うと、うちの野菜セットの総合的な品質とサービスであれば、2500円の野菜セットはその価格以上の価値を提供しているということです。 なぜお手頃価格でご提供しているかいうとそれには理由があって、一番は私の個人的な想いです。 「健康的で食卓が楽しくなる野菜を継続的に食べて健やかに生活してほしい」。 みやざき農園では創業時から、すべての野菜たちを農薬、化学肥料、除草剤、ホルモン剤を一切使わず、可能な限り地球環境にも配慮した栽培方法で育てています。 そういった栽培方法は管理に手間がかかり、収量も一般的な慣行栽培に比べて不安定で、秀品率も低い。下手すれば全滅なんてことも普通に起こります。したがって農業経営としてこれらの野菜を販売する場合、そういうリスクを覚悟して実践しているということです。 当然、そのリスクの分を価格に反映させなければ経営を安定させることが難しいため、結果としていわゆる「有機野菜、無農薬野菜」は通常の野菜に比べて高くなります。 しかしながら価格が高いことでそういった健康的な野菜を食べられる人が所得の高い人だけになってはならない。普通に生活している人が健康的な野菜を日常に継続的に取り入れるためにはお手頃価格でなければならない。 だからまず私は農業を始めるとき価格から考えました。 「1か月5000円で月二回、健康的な野菜を日常に取り入れられる環境を提供したい」 そしてどうしたらその価格で自分自身も継続してお客様にお届けできるのか。 自分たちにできる最大限の工夫と努力を重ね、品質やボリュームなど妥協することなく今に至ります。 一方で、この価格を実現するために「できること」と「できないこと」を明確にしています。 その中でいくつかご不便な点があります。 〇お客様が欲しい野菜を選んで購入することはできません。 〇定期便を前提としております。 〇基本的に農園での直接販売はしておりません。 ① に関しては、それぞれのお客様に対して完全なる個別対応をしていくと1日に発送できる野菜セットの数が極端に減ってしまうためです。もう一つ理由があって、バランスよくいろいろな野菜を召し上がっていただくことで偏った食生活にならないようにとの思いもあります。 ② に関しては、ご入会希望のお客様に対して、ミスマッチを防ぐため、初回からお客様とのやり取りに誠心誠意時間をかけて丁寧にさせていただいております。そのためできるだけ長くお付き合いしていただけるお客様へ野菜をお届けしたいと思っております。 ③ 農園まで直接引き取りに来ていただけることは大変ありがたいのですが、なんせ基本夫婦二人だけで27か所の畑の管理をしている状況であります。引き取りのために時間を決めて待ち合わせをすることは、そのためにやるべき仕事を中断しなければならず、集中力も途切れますし、お客様が思う以上にタイムロスが大きいためです。以前はそういった対応にお応えしておりましたが、約束の時間を守れないお客様が何人かいらっしゃったため、基本的にはお断りさせていただいております。繁忙期においては時給換算すると10000円です。1分遅刻が1000円の売り上げ損失だということをご理解いただけると幸いです。 ④ 夫婦二人だけの小さな農園のため、提供できる野菜の量に限りがあり、現在約100組様限定の会員制とさせていただいております。 新規ご入会に関しては退会のお客様がいた場合とさせていただいております。 野菜セットのお届けは毎年4月中旬から12月末までの期間で1~3月は長野の厳しい寒さで野菜が育たないため冬季準備中となります。 新規ご入会のタイミングは4月再開~5月の時期がおすすめです。 最後にみやざき農園の野菜セットがお手軽価格でご提供できる理由を記載しておきます。 ■スタッフが少数精鋭である 農場長は体育会系で作業スピードがとてつもなく早い。嫁は相当ストイックで根性あり手を止めないし妥協しない。つまり労働生産性が高い。作業中は全集中!全力疾走! ■365日努力を惜しまない 一部上場飲食企業で管理職をしていた経験値を最大限に活かし、どうしたら全体の経費を圧縮できるのかを日々分析し改善し続けている。 どうしたら作業が1分でも早くなるのかを日々分析して改善に努めている。 ■理念経営である 普通に頑張って生活する大多数の人が、健康的で安心できる野菜を選択することができ、かつ継続的に食するためには、お手頃価格でなければならないという思いで農園を創業。月5000円で2回野菜セットをお届という基準を意識している。 私の農園の野菜セットがお手軽価格であるのは、そのような曲げられない想いとそれを実現するために水面下で必死に努力工夫をしているという解釈をしていただければ幸いです。 したがって、その思いに共感していただける方とお付き合いをさせていただければと思います。
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脱サラして新規就農して今年であっという間に10年目を迎えます。 もともと農家でもない普通のサラリーマンがゼロから農業経営を開始して9年間、実践の中で試行錯誤を繰り返し、理念に沿った自分らしい農業経営の形を計画通り構築してきたと自負しております。 2014年初年度、売上高150万円から始まり、9年目を終えた2022年の売上高870万円 売上高の数値計画はほぼ計画通りの推移です。ただし経常利益に関してはまだ課題が山積です。 数字の通り農家としては非常に小さく、目標とされるような経営規模ではありませんが、ここ数年私のように異業種から新たに農業へ参入しようという方のお問い合わせが多くなりました。その多くの方は、一人もしくは夫婦2人で農業をしたいという方、少量多品目栽培を希望の方、野菜セットを直接お客様にお届けする農業を希望の方などです。そしてなぜか女性希望者が8割以上。小さくても成立する農業経営の形を求める人が意外といると感じます。 自分自身もどうやって農家になれるのか判らないところから行動を始めて苦労してきた経緯もあり、私の経験が微力ながらお役に立てればとの想いがあります。 一方で、相談をいただく方の多くに本気で農業を仕事にしたいという覚悟を感じることはほとんどないのも現実です。 中途半端な人に私の貴重な時間を割きたくない。たとえメールや電話でも、相談に乗るということは私自身の作業時間の一部を提供することに他なりません。 本気の方だけを応援させていただきたい。 そんな想いを実現するために、今年から「新規就農サポート事業」を立ち上げて、支援方法明確にすることにしました。 以下事業概要を記載させていただきます。 ■前提 農業経営にも様々な形態、考え方があると思いますが、私の目指す農業経営は「コンパクト農業」であり、「消費者にとってのマイ農家」であり、「野菜づくり代行農家」が目指すべきところであります。 私がその「コンパクト農業」を実践するために具体的に意識していることは以下の通りです。 ・売上や規模を追求する農業ではない(1haで1000万円以下を理想としている)。 ・自分が大切にしている理念を第一優先とする。 ・自分自身がマネジャーでありプレイヤーである(仕事そのものを楽しむ)。 ・自分の目の届く範囲で経営のすべてを管理できる規模で行う(あらゆる責任は自分にある) ・専業農家として最低限の生活水準は確保する。 ■提供できる内容 野菜セット販売に関すること 小さな農業を実践するための経営管理について 販路に関すること ブランディングに関すること 多品目栽培に関すること ■対象者 考え方に共感ができる方 一人もしくは二人で農業経営を目指す方 小さな農業を実践したい方 少量多品目栽培で農業をしたい方 直接お客様に野菜を提供したい方 有機農業で経営したい方 ■コンサルティング料(2名様まで) 初回:10,000円/時間(税込) 2回目以降:5,000円/時間(税込) 月間契約の場合:55,000円/月(税込) ※旅費交通費等別途 そうはいっても上記の農業は効率が悪く、稼ぎは少ない(稼ぎより信念が優先)、手間がかかる(業務が多岐にわたり複雑)、リスクが高い(契約栽培ではない)ため決して楽とは言えません。 したがって価値観にズレがある方は私の農業経営は参考にならないのでお問い合わせいただいても時間の無駄になると思います。 一方で、そういった農業に対して共感度が高い方にとっては、私が9年間積み重ねてきた農業経営のノウハウは参考になる可能性がありますし、自分らしい農ライフを送ることができるのではないかと思います。 よく自分自身の農業経営の在り方を考えた上で、ビビッとくる方がいましたらお問い合わせください。 【農業経営の軌跡】 2013年3月 飲食企業を退職。退職時の所持金約300万円 2013年4月 「長野県農業大学校研修部」にて新規就農里親研修受講。 2014年4月 約70aの農地を借りて「信州松代みやざき農園」創業。所持金ほぼゼロ。 新規認定就農者となる。夜飲食店のバイト掛け持ち。 2014年 売上高150万円(70a)。計画通り。青年就農給付金(150万円×5年間)受給。 2015年 売上高295万円(80a)。計画通り。副業を辞める。 2018年 売上高600万円(120a)。計画通り。就農5年目。青年就農給付金受給終了。 2019年 売上高560万円(120a)。台風19号被災により計画未達。緊急バイトでしのぐ。 2020年 売上高700万円(130a)。計画通り。 2021年 売上高800万円(140a) 。計画以上。 2022年 認定農業者となり長野県新規就農里親農業者に登録される。 売上高870万円(150a)。計画以上。
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自分自身への記録なのでつまらない内容です。 2022年度の総括と2023年度の行動計画をまとめ。 ■2022年の行動計画 ① 売上高800万円以上 ② 栽培品種200種類以上 ③ 野菜セット月間発送数230ケース以上の月が4か月 ④ お中元、お歳暮セットの実施(まずは各時期5セット以上を目標) ⑤ 野菜セット追加オプション注文受付 ⑥ 野菜セットの出荷制限をなくす(端境期を作らない) ⑦ ブログの更新月1回以上 ⑧ 週休1日の確保 ⑨ お客様との関係性をより深くするための新しい行動を1つ以上実施 ⑩ 研修生1名受け入れの実施 ⑪ 野菜セットのリニューアル実施 ⑫ 野菜の販売以外の新規事業立ち上げの布石を作る(コロナ禍のリスクヘッジ) ■上記行動計画に対する結果は以下の通り ① ○売上高866万円 ② ×80%程度かと ③ ×計画を「発送数を抑え、単価を上げる」に変更したため ④ ×未実施 ⑤ 〇達成(自家製味噌の追加注文が予想以上にいただいた) ⑥ ×未達成(新型コロナウィルス陽性により10日間の出荷停止 ⑦ ×未達成 ⑧ ×未達成 ⑨ ○達成(積極的に直接お客様と会った) ⑩ 〇達成(ただし5か月で終了) ⑪達成(3種類から6種類に) ⑫×未達成 ■実現できたこと分析 ①売上に関しては計画830万円に対して866万円。達成率106%。 要因は以下と考える。 ・個人宅配の前年度からの会員様の継続率が高いこと。 ・野菜セットリニューアルに伴い客単価が上がった。 ・飲食店様のお取引が微増 ・地元直売所への出荷量を増やした。 ・作業効率の改善により生産・出荷可能数が微増 ■実現できなかったこと分析 ②栽培品種に関しては今年も栽培計画に基づいて計画的に栽培ができなかった ④「お中元、お歳暮セット」に関しても事前準備が遅く間に合っていない。 ⑦ 「ブログの更新月1回以上」に関しては意志の弱さ。 ⑧ 「週休1日の確保」に関しては、今年も無理でした。 以上2022年度の結果でした。 さて2022年度の行動計画です。 ■2023年度行動計画 ① 売上高850万~900万円 ② 栽培品種150種類以上 ③ 野菜セット年間発送数1700セット。商品単価2600円以上 ④ 営業利益率35%以上 ⑤ ブログの更新月1回以上 ⑥ 40%以上のお客様の顔を知る(直接会う)。 ⑦ 野菜の販売以外の新規事業立ち上げの布石を作る。 2023年度の重点課題は 「利益率向上」と「商品の品質向上」です。 ■「利益率向上」について 今までは生活するために最低限必要なお金があればいいと思い、細かく経費管理ができていませんでしたが、結果として有事の際に備えての貯金が全くできていないので、経営を安定させるために来年以降は少しずつ貯金をしていきたい。 売上に関しては自分の試算する目標売り上げ850万円に達したため、必要以上の売り上げを追求しない。逆に利益率の改善により、営業利益35%(約300万円、農場長の年収となります)を目指す。 現状は売上げが増加してもそれに伴い経費も多すぎていつもお金が残らない(涙)。もう少し余裕を持って営農できればと思います。 そのために必要経費のコントロールをより意識して無駄を減らす。 ■「商品の品質向上」について 我々の主力商品である「お任せ野菜セットの定期便」。初年度から9年間やり続けてきた結果、現在会員数約130名(稼働人数約110名)。ただし「野菜セット」は我々の販路の中で最も手間がかかる商品である。現在の品質下げないために、今の我々二人の実力ではこれ以上積極的に新規のお客様を増やすことはできない。むしろ今関わっているお客様への満足度を一層向上させたい。したがって来年度の新規会員様数は10名前後と見込んでいる。 また、野菜の栽培に関しても、もともと技術がないことに加えて、できるだけ余計なことをしないで育てたいという信念で行っているため、秀品率も低く、栽培ロスが非常に多い。 来年度以降は作付けをよく吟味して、「数打てば当たる」方式を改め、一つ一つの野菜たちをしっかりと管理し、適切なケアをすることで、無駄を減らし生産性向上を図りたい。 我々のミッションは「農と食を通じて笑顔あふれる社会の循環をつくる」こと。 売り上げはそれを実現するために必要なものであり、自分たちの私利私欲のためではない。 だから妥協せず、自分たちにできる最大限の努力をし続け、日々成長し、それを実現してきた。 創業から変わることはない理念。 来年度も我々の野菜でお客様が笑顔になれるよう努力と創意工夫を継続してまいりますので引き続きお付き合いいただけると幸いです。
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